《愛上卡門》観劇報告

12月23、24日に台北アリーナ(台北巨蛋)で上演されたミュージカル《愛上卡門》を見てきました。

ビゼーの歌劇《カルメン》を下敷きにした作品ですが、今回なぜカルメンをやることになったかというと以前Liveアルバム『歌聲妹影』で「卡門」を歌っており、一時期映画化の話もあったのですが当時のアーメイは演技に挑戦する自信がなく断ってしまったのだとか。

詳しいリポートはあとでサイトに書きたいと思いますが、簡単にご報告を。
会場の台北アリーナ(台北巨蛋)は演劇専門ホールではなく多目的ホールということで、ステージ前左右に分かれてオーケストラピットが設置されており、最前列でもステージからは5mくらい距離がありました。
1万5千人~2万人入る広い会場のため、左右にモニターが設置されており、歌はモニター下の電光掲示板に字幕が出たので遠くの人でも分かりやすかったのではないかと思います。

今回はストーリーに合わせて歌詞を変えた中国語の流行曲を使っており、それが吉と出るか凶と出るか微妙な部分だったと思いますがそれなりに成功していたと思います。

アーメイに関してはいつもの親しみやすくチャーミングなキャラクターとうってかわって、男を誘惑するけれど心閉ざしたカルメンを上手く演じていたと思います。
歌い方もミュージカルの発声方法だったのでいつも以上に歌詞が聞き取りやすかったです。またダンスも猛特訓を受けた成果が現れており、特に本人による書き下ろし曲「宿命」でフラメンコを踊るシーンは魂が吸い寄せられるような素晴らしさでした。
暗闇のなか絶望に身を焦がしながら踊るカルメンの姿は、今でも目を閉じると浮かんできます。

共演のアドゥ(阿杜)、アリン(aLin)もよかったです。
最初キャスティングを聞いたときに「aLinはちょっとキャラ被ってんじゃない?」と思ったのですが、アーメイ&アドゥのハスキーボイスに対して、アリンの澄んだ声はとても合っていました。(スタイリングもカルメンとは全く違うコンサバ風でしたし)

それとなんといってもアンサンブルが素晴らしかった。
“その他大勢”といえども、アンサンブルが下手くそだと興がそがれることがありますが、皆さん粒ぞろいでダンスもキレまくってて観てて飽きませんでした。

残念だったのは初日は背景の電光パネルが一部壊れてしまったり、二日目は照明が消えず始まりがグズグズだったりと裏方側の不手際が眼に付いたこと。
字幕もよくずれてました(-_-;)

初日の最後、カーテンコールでアーメイは「卡門」の出だしを歌っただけで大泣き。その後しばらくして持ち直していましたが、一年近くこのミュージカルにかけた彼女の思いがやっと結実したのだと思うと思わずもらい泣きしてしまいました。
二日目はカルメンを演じ終わったからか、まるで憑き物が取れたように晴れやかな顔で、「今日はクリスマスイブという特別な日。この特別な日にここに来てくれてありがとう」とSilent Night(きよしこの夜)を英語と中国語で歌いました。そして最後はWe. wish you a merry Christmasを飛び跳ねながら歌っていました。

終演後、妹射のllopと話をしたとき「あれを観て“やっとアーメイが帰ってきた”と思ったよ」と彼女は言っていました。

次は10周年コンサートです。
アーメイも、ファンもとても楽しみにしていますので、日本からも多くの人が参加できるといいなと思っています。
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